手軽に栽培できると思われているが思いのほか難しい野菜です。色も赤、白、赤白と多くの種類の種が販売されています。
形は丸形、長形になりますが、丸形の方が育ちが良くハツカダイコンの名の如く9月に蒔くと二十日で収穫できます。
周年栽培できますが盛夏蒔きは上手くできたことがありません。育てやすいのは生育は遅れ気味ではありますが10月蒔き12月～1月収穫する作型です。
良品が収穫できない要因は二十日大根の名に由来する手軽さゆえの手入れの行き届かない事。種まきはそれなりに蒔くのですが、間引き、追肥、土寄せ、水遣りとおざなりにしてしまいます。其れではいけないと2009年末に蒔いたら形のよい物ができました。手入れの内間引き2回行いましたがこれが効したのかと思っています。
家庭菜園中、ベランダ菜園に最も適した根野菜ではないでしょうか。60㎝の普及型プランターに2列、株間2～3㎝播種でも十分の収穫があり楽しめます。トンネル形状で上部空間を取ると寒冷紗を被覆することで害虫の被害を防げます。若採りあるいは間引きの1円玉以下の直径のものでも葉付のままサラダに、漬物にと食卓に彩りを添えます。
採り遅れると裂根やス入りができるので、早めの収穫を心がけて、最終収穫が適期収穫となるようにします。
| 作物名 | はつかだいこん | ||||||||
| 科 族 目 | あぶらな科だいこん属 | ||||||||
| 原産地方 | ﾖｰﾛｯﾊﾟ | ||||||||
| 作物特性 | 根部 K、Bｱﾅｲｼﾝ葉酸群、C、を含むが栄養価は総じて低い | ||||||||
| 栽培特性 | 葉部 ｶﾘｳﾑ、ｶﾙｼｳﾑ、鉄、銅、ﾏﾝｶﾞﾝ、ﾋﾞﾀﾐﾝA（βｶﾛﾃﾝ）、Bﾅｲｱｼﾝ葉酸群、C、E、K、食物繊維を多く含む | ||||||||
| 特にｶﾙｼｳﾑ、鉄のﾐﾈﾗﾙとβｶﾛﾃﾝ、葉酸、ﾋﾞﾀﾐﾝC、E、K、食物繊維が多いので葉を利用したい | |||||||||
| ｶﾘｳﾑ：ﾅﾄﾘｳﾑを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与 | |||||||||
| ｶﾙｼｳﾑ：体を支える骨格や歯などを構成する重要なﾐﾈﾗﾙで不足すると骨の弱体を招く | |||||||||
| 鉄：赤血球を構成するﾍﾓｸﾛﾋﾞﾝの成分で体内に酸素を供給する重要な働きがあり不足すると貧血症になる | |||||||||
| 銅：赤血球を作るのに触媒としての作用があり、鉄とのﾊﾞﾗﾝｽの取れた摂取が必要 | |||||||||
| ﾏﾝｶﾞﾝ：ｴﾈﾙｷﾞｰ代謝に必要な酵素や生体維持の為の各種酵素の成分として必要ﾐﾈﾗﾙ | |||||||||
| ﾋﾞﾀﾐﾝA、（βｶﾛﾃﾝ）は視神経を活発化するとともに美肌にも効果があるといわれている | |||||||||
| ｶﾛﾃﾝは色素成分で活性酸素を阻害する抗酸化作用があり、生活習慣病予防や免疫を強化する働きがある | |||||||||
| ﾋﾞﾀﾐﾝBｱﾅｲｼﾝ葉酸群はﾌﾞﾄﾞｳ糖、脂肪、ﾀﾝﾊﾟｸ質を効率よく熱に換えたり、細胞の増殖に重要な働きをしている | |||||||||
| 葉酸は造血作用に働いて健全な血液を作り出す | |||||||||
| ﾋﾞﾀﾐﾝCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている | |||||||||
| ﾋﾞﾀﾐﾝEは抗酸化作用があり、活性酸素を押さえ老化や悪玉ｺﾚｽﾃﾛｰﾙによる血管障害など生活習慣病の予防 | |||||||||
| ﾋﾞﾀﾐﾝKは血小板の働きを助けたり造骨作用を活性化し、骨粗しょう症の改善や予防の働きがある | |||||||||
| 品種等 | ﾚｯﾄﾁｬｲﾑ さくらんぼ ｺﾒｯﾄ ﾐﾆこまち | ||||||||
| 生育土壌 | ｐH5.5～7 水持ち良く通気性がある | ||||||||
| 播種時期 | 7～8月を除く周年（加温、無加温ﾊｳｽﾄﾝﾈﾙ栽培） | ||||||||
| 植付時期 | |||||||||
| 発芽地温 | 15～20℃ | ||||||||
| 生育温度 | 15～25℃ | ||||||||
| 収穫時期 | 適宜 葉部を利用する場合は特に採り遅れに注意する | ||||||||
| 保存方法 | 適湿常温 冷蔵 | ||||||||
| はつかだいこん | 単位は上段を除き100g当りmg（mg/100g） | 日本食品標準成分表より | |||||||
| 構成物質 | 熱量（Cal） | 水分g | ﾀﾝﾊﾟｸ質g | 脂質g | 炭水化物g | 灰分g | |||
| 摂取目安 | 2500 | 60 | 70 | 400 | |||||
| 生・根 | 15 | 95.3 | 0.8 | 0.1 | 3.1 | 0.7 | |||
| 生・葉 | 25 | 90.6 | 2.2 | 0.1 | 5.3 | 1.5 | |||
| 無機質 | ﾅﾄﾘｳﾑ | ｶﾘｳﾑ | ｶﾙｼｳﾑ | ﾏｸﾞﾈｼｳﾑ | ﾘﾝ | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | ﾏﾝｶﾞﾝ |
| 摂取目安 | 4000≧ | 2500 | 1000 | 350 | 1000 | 10 | 10 | 1 | 4 |
| 生・根 | 8 | 220 | 21 | 11 | 46 | 0.3 | 0.1 | 0.02 | 0.05 |
| 生・葉 | 48 | 400 | 200 | 22 | 52 | 3.1 | 0.3 | 0.04 | 0.27 |
| ビタミン | A（ｶﾛﾃﾝ） | A（ﾚﾁﾉｰﾙ） | B1 | B2 | ﾅｲｱｼﾝ | B6 | B12 | C | D |
| 摂取目安 | 0.7 | 1.5 | 1.5 | 15 | 1.5 | 0.0024 | 100 | 0.005 | |
| 生・根 | 0 | 0 | 0.02 | 0.02 | 0.1 | 0.07 | 0 | 12 | 0 |
| 生・葉 | 3.9 | 0.33 | 0.09 | 0.16 | 0.5 | 0.18 | 0 | 53 | 0 |
| ビタミン | E | K | 葉酸 | ﾊﾟﾝﾄﾃﾝ酸 | |||||
| 摂取目安 | 10 | 0.07 | 0.25 | 7 | |||||
| 生・根 | 0 | 0.001 | 0.053 | 0.18 | |||||
| 生・葉 | 3.9 | 0.27 | 0.14 | 0.26 | |||||
| 脂肪酸 | 飽和 | 1価不飽和 | 多価不飽和 | ｺﾚｽﾃﾛｰﾙ | |||||
| 摂取目安 | 750≧ | ||||||||
| 生・根 | - | - | - | 0 | |||||
| 生・葉 | 10 | Tr | 30 | 0 | |||||
| 食物繊維 | 水溶性 | 不溶性 | 食塩相当 | 硝酸窒素 | |||||
| 摂取目安 | 25000 | 10(g)≧ | |||||||
| 生・根 | 200 | 1000 | 1200 | 0 | - | ||||
| 生・葉 | 800 | 3200 | 4000 | 100 | 200 | ||||
| 摂取目安 ： 普通活動成人男子の目安 （女子、少年、活動状態により加減） | |||||||||
| 病気 | 適用薬剤 | 殺菌剤ページへ | |||||||
| 土壌障害 | 土壌消毒（ｸﾛﾙﾋﾟｸﾘﾝ等） 輪作 親苗の健全採苗 地下水位を下げる | ||||||||
| 灰色かび病 | |||||||||
| 斑点細菌病 | Zﾎﾞﾙﾄﾞｰ水和剤 | ||||||||
| 菌核病 | |||||||||
| 疫病 | |||||||||
| 炭疽病 | ﾀﾞｺﾆｰﾙ1000 | ||||||||
| 軟腐病 | Zﾎﾞﾙﾄﾞｰ水和剤 ｶｯﾊﾟｰｼﾝ水和剤 | ||||||||
| 褐斑細菌病 | Zﾎﾞﾙﾄﾞｰ水和剤 | ||||||||
| 黒斑細菌病 | Zﾎﾞﾙﾄﾞｰ水和剤 ｶｯﾊﾟｰｼﾝ水和剤 | ||||||||
| うどんこ病 | ｶﾘｸﾞﾘｰﾝ | ||||||||
| べと病 | Zﾎﾞﾙﾄﾞｰ水和剤 ｼﾞﾏﾝﾀﾞｲｾﾝ水和剤 | ||||||||
| 褐斑病 | |||||||||
| つる枯病 | |||||||||
| 白さび病 | ｶﾘｸﾞﾘｰﾝ ﾘﾄﾞﾐﾙ粒剤 ﾀﾞｺﾆｰﾙ1000 | ||||||||
| さび病 | ｶﾘｸﾞﾘｰﾝ | ||||||||
| 白斑病 | ﾀﾞｺﾆｰﾙ1000 | ||||||||
| 黒斑病 | |||||||||
| 黒腐病 | Zﾎﾞﾙﾄﾞｰ水和剤 | ||||||||
| 果実陥没病 | |||||||||
| 果実汚斑細菌病 | |||||||||
| 亀裂褐変症 | ﾌﾛﾝｻｲﾄﾞ粉剤 | ||||||||
| 株腐病 | |||||||||
| 根こぶ病 | ﾌﾛﾝｻｲﾄﾞ粉剤 ﾈﾋﾞｼﾞﾝ粉剤 | ||||||||
| 茎枯病 | |||||||||
| 苗立枯病 | |||||||||
| 斑点病 | |||||||||
| ﾜｯｶ病 | ﾀﾞｺﾆｰﾙ1000 ｶｯﾊﾟｰｼﾝ水和剤 | ||||||||
| 害虫 | 適用薬剤 | 殺虫剤ページへ | |||||||
| ﾊﾀﾞﾆ類 | |||||||||
| ﾀﾊﾞｺｺﾅｼﾞﾗﾐ | |||||||||
| ｵﾝｼﾂｺﾅｼﾞﾗﾐ | |||||||||
| ﾊｽﾓﾝﾖﾄｳ | ｱﾌｧｰﾑ乳剤 ｱﾀﾌﾞﾛﾝ乳剤 | ||||||||
| ﾖﾄｳﾑｼ | ﾄｱﾛｰCT ｱﾌｧｰﾑ乳剤 ｴｽﾏﾙｸDF ｵﾙﾄﾗﾝ乳剤 ｱﾀﾌﾞﾛﾝ乳剤 | ||||||||
| ｺﾅｶﾞ | ｱﾌｧｰﾑ乳剤 ﾄｱﾛｰCT ｴｽﾏﾙｸDF ｵﾙﾄﾗﾝ乳剤 ｱﾀﾌﾞﾛﾝ乳剤 ｵﾙﾄﾗﾝ粒剤 | ||||||||
| ｱｵﾑｼ | ｱﾌｧｰﾑ乳剤 ﾄｱﾛｰCT ｴｽﾏﾙｸDF ｵﾙﾄﾗﾝ乳剤 ｱﾀﾌﾞﾛﾝ乳剤 ｵﾙﾄﾗﾝ粒剤 ﾏﾗｿﾝ乳剤 | ||||||||
| ｵｵﾀﾊﾞｺｶﾞ | ｴｽﾏﾙｸDF | ||||||||
| ﾀﾏﾅｷﾞﾝｳﾜﾊﾞ | |||||||||
| ｱﾌﾞﾗﾑｼ類 | ｱﾙﾊﾞﾘﾝ顆粒 ｵﾙﾄﾗﾝ水和剤 ﾏﾗｿﾝ乳剤 ｵﾙﾄﾗﾝ粒剤 | ||||||||
| ﾈｸﾞｻﾚｾﾝﾁｭｳ | ﾈﾏﾄﾘﾝｴｰｽ | ||||||||
| ﾈｺﾌﾞｾﾝﾁｭｳ | ﾈﾏﾄﾘﾝｴｰｽ | ||||||||
| ｱｻﾞﾐｳﾏ類 | |||||||||
| ﾐﾅﾐｷｲﾛｱｻﾞﾐｳﾏ | |||||||||
| ﾐｶﾝｷｲﾛｱｻﾞﾐｳﾏ | |||||||||
| ﾊｲﾏﾀﾞﾗﾉﾒｲｶﾞ | |||||||||
| ﾊﾓｸﾞﾘﾊﾞｴ類 | ﾏﾗｿﾝ乳剤 | ||||||||
| ﾅﾒｸｼﾞ ｶﾀﾂﾑﾘ類 | ｸﾞﾘｰﾝﾍﾞｲﾄ ﾅﾒｷｯﾄ | ||||||||
| ｺｶﾞﾈﾑｼ類幼虫 | ﾀﾞｲｱｼﾞﾉﾝ粒剤 | ||||||||
| ﾈｷﾘﾑｼ | ﾈｷﾘﾄﾝK | ||||||||
| ｹﾗ ﾈｷﾘﾑｼ類 | ﾀﾞｲｱｼﾞﾉﾝ粒剤 ﾈｷﾘﾄﾝK | ||||||||
| ｷｽｼﾞﾉﾐﾊﾑｼ | ﾀﾞｲｱｼﾞﾉﾝ粒剤 ｱﾀﾌﾞﾛﾝ乳剤 | ||||||||
| ｶﾌﾞﾗﾊﾊﾞﾁ | ｵﾙﾄﾗﾝ乳剤 | ||||||||
| ﾀﾞｲｺﾝｼﾝｸｲﾑｼ | ｵﾙﾄﾗﾝ乳剤 | ||||||||
| ﾀﾈﾊﾞｴ | ﾀﾞｲｱｼﾞﾉﾝ粒剤 | ||||||||
キスジノミハムシ食害痕
12/9
12/16
12/29
2010/1/14
1/30
2/18
ナガメ
キスジノミハムシ食害
黒腐病 （細菌）
2009/10/18
11/14