かぶ

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2006年12月23日  12月30日
  種まき        発芽

2007年1月12日   2月12日
  保温栽培     間引きかぶ

3月7日
  温度が上がり生育進む

3月19日       4月21日
  収穫       収穫

2006年栽培

4/21

3/19

3/7

2/12

1/12

12/30

12/23

作物名 かぶ
科 族 目 あぶらな科あぶらな属
原産地方 コーカサス北部〜ヨーロッパ
作物特性 根部  K、Bアナイシン葉酸群、C、を含むが栄養価は総じて低い
栽培特性 葉部  カリウム、カルシウム、鉄、銅、マンガン、ビタミンA(βカロテン)、Bナイアシン葉酸群、C、E、K、を多く含む
     特にカルシウム、鉄のミネラルとβカロテン、葉酸、ビタミンC、E、Kが多いので葉を利用したい
カリウム: ナトリウムを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与
カルシウム: 体を支える骨格や歯などを構成する重要なミネラルで不足すると骨の弱体を招く
鉄: 赤血球を構成するヘモクロビンの成分で体内に酸素を供給する重要な働きがあり不足すると貧血症になる
銅: 赤血球を作るのに触媒としての作用があり、鉄とのバランスの取れた摂取が必要
マンガン: エネルギー代謝に必要な酵素や生体維持の為の各種酵素の成分として必要ミネラル
ビタミンA(βカロテン)は視神経を活発化するとともに美肌にも効果があるといわれている
カロテンは色素成分で活性酸素を阻害する抗酸化作用があり、生活習慣病予防や免疫を強化する働きがある
ビタミンBアナイシン葉酸群はブドウ糖、脂肪、タンパク質を効率よく熱に換えたり、細胞の増殖に重要な働きをしている
葉酸は造血作用に働いて健全な血液を作り出す
ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている
ビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素を押さえ老化や悪玉コレステロールによる血管障害など生活習慣病の予防
ビタミンKは血小板の働きを助けたり造骨作用を活性化し、骨粗しょう症の改善や予防の働きがある
品種等 ひかりかぶ、時なし小かぶ、日野菜かぶ、金町小かぶ、スワン、本紅丸かぶ、四季まき小かぶ、飛騨紅かぶ
生育土壌 pH6〜7 水持ち良く通気性がある
播種時期 適宜(加温、無加温ハウストンネル栽培)
植付時期 ポット育苗の場合本葉2枚までに定植
発芽地温 15〜20℃
生育温度 15〜25℃
収穫時期 適宜
保存方法 適湿常温
かぶ 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) 日本食品標準成分表より
構成物質 熱量(Cal) 水分g タンパク質g 脂質g 炭水化物g 灰分g
摂取目安 2500 60 70 400
ゆで・根塊 21 93.8 0.7 0.1 4.7 0.6
ぬか漬け 28 89.5 1.5 0.1 5.9 3
無機質 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛 マンガン
摂取目安 4000≧ 2500 1000 350 1000 10 10 1 4
ゆで・根塊 6 310 28 10 32 0.3 0.1 0.03 0.07
ぬか漬け 860 500 57 29 44 0.3 0.2 0.04 0.09
ビタミン A(カロテン) A(レチノール) B1 B2 ナイアシン B6 B12 C D
摂取目安 0.7 1.5 1.5 15 1.5 0.0024 100 0.005
ゆで・根塊 0 0 0.03 0.03 0.6 0.05 0 16 0
ぬか漬け 0 0 0.25 0.04 2.8 0.19 0 28 0
ビタミン E K 葉酸 パントテン酸
摂取目安 10 0.07 0.25 7
ゆで・根塊 0 0 0.049 0.22
ぬか漬け 0 Tr 0.074 0.46
脂肪酸 飽和 1価不飽和 多価不飽和 コレステロール
摂取目安 750≧
ゆで・根塊 - - - 0
ぬか漬け - - - 0
食物繊維 水溶性 不溶性 食塩相当 硝酸窒素
摂取目安 25000 10(g)≧
ゆで・根塊 500 1300 1800 0 100
ぬか漬け 500 1500 2000 2200 200
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減)
病気 適用薬剤 殺菌剤ページへ
土壌障害 土壌消毒(クロルピクリン等) 輪作 親苗の健全採苗 地下水位を下げる 
灰色かび病
斑点細菌病 Zボルドー水和剤 
菌核病
疫病
炭疽病
軟腐病 Zボルドー水和剤 
褐斑細菌病 Zボルドー水和剤
黒星病
うどんこ病 カリグリーン
べと病 Zボルドー水和剤 ジマンダイセン水和剤 
褐斑病
つる枯病
白さび病 カリグリーン リドミル粒剤 ダコニール1000
さび病
白斑病
黒斑病
黒腐病 Zボルドー水和剤 
果実陥没病
果実汚斑細菌病
花蕾腐敗病
株腐病
根こぶ病 フロンサイド粉剤 ネビジン粉剤
茎枯病
苗立枯病
斑点病
害虫 適用薬剤 殺虫剤ページへ
ハダニ類
タバココナジラミ
オンシツコナジラミ
ハスモンヨトウ アファーム乳剤
ヨトウムシ トアローCT アファーム乳剤 エスマルクDF 
コナガ アファーム乳剤 トアローCT エスマルクDF オルトラン乳剤
アオムシ アファーム乳剤 トアローCT エスマルクDF オルトラン乳剤
オオタバコガ エスマルクDF
タマナギンウワバ
アブラムシ類 アルバリン顆粒 オルトラン水和剤 マラソン乳剤
ネグサレセンチュウ
ネコブセンチュウ
アザミウマ類 アファーム乳剤
ミナミキイロアザミウマ
ミカンキイロアザミウマ
ハイマダラノメイガ アファーム乳剤
ハモグリバエ類 アファーム乳剤
ナメクジ カタツムリ類 グリーンベイト ナメキット
コガネムシ類幼虫 ダイアジノン粒剤
ネキリムシ ネキリトンK
ケラ ネキリムシ類 ダイアジノン粒剤
キスジノミハムシ ダイアジノン粒剤
カブラハバチ




栽培方法とメモ帳




かぶの種類は多く若採りに適する小かぶ、大きく育てる大かぶと、種に基づくそれぞれの大きさの各種かぶ
色素を含んだ赤かぶ、紫かぶや、小大根に似た日野菜かぶなど各地固有種も豊です。
信州の漬物の代名詞野沢菜もかぶの変種で、野沢菜の品種によっては辛みがあるが食することもできる。

かぶは根部より葉茎部のほうが栄養的には数段高いので若採りをしながらの茎葉利用がよいかと思う。
カブ菜やカブの糠漬けは塩分摂取の負担はありますが、糠漬け特有の栄養が摂取できます。
また、赤カブの酢漬けは色合いがきれいで甘みもあり塩分を制限される方にはお勧めです。
大きくなってから収穫したいと思うのが当たり前ですが、結果根部や首部の割れが発生し病気にかかる確率が高くなる。


酸度は弱酸性〜中性(pH6〜7)に求め、短期間の生育、収穫を目指し通気性のよい肥沃な土壌をつくる。
耕土はかぶの根は見た目より細根が深く張っている様なので25〜35cmの耕運が望ましく、その後強めに鎮圧し播種する。
鎮圧が弱いと保水力が弱まって乾燥しやすくなる

動物性糞尿肥料(牛糞、豚糞、鶏糞等)は完熟と表示があっても一ヵ月以上前に耕土に混ぜておくと結果がよい。
前の栽培作物によっては肥料の量の調整が必要になる(果菜類の多肥栽培等)


播種時期は3月播き5〜6月採り、9月播き11〜翌1月採りが家庭菜園では作りやすかった。
夏季生育栽培は病害虫の被害が大きく結果は思わしくなく、冬季は施設が必要になる。
だだ3月播きは簡単な発芽に必要な温度(15℃以上)確保の為の保温、生育には霜よけが必要となります。
又、若苗での移植は出来たので連結ポットで発芽させ定植する方法も可能でした。

抽台の感応が強く出る種で生育温度確保が難しい場合は4月播きが安全で、収穫期梅雨時の病害虫に注意する。
とくにコナガ、カブラハバチの幼虫やキスジノミハムシ幼虫成虫など害虫が好んで食べるので、初期の防除に重点を置く。
あぶらな科野菜を連作すると根こぶ病を発病しやすくなるので、耐病、抵抗性品種を選択するとよい(CR)。
ヨーロッパ系栽培種は比較的抽苔し難く、関西系固有種よりも作りやすい。


株間はかぶ特性により適宜、作りやすい小かぶの場合は7〜10cm
発芽後は本葉が出始める頃までに3本に間引き本葉3〜4枚で1本にする。
家庭菜園では収穫量は一時に多く必要ないので可能な限り播種時期をずらし長期の収穫になるようにする。

土壌水分の変動は根塊の水分量の変動となり裂根の主要原因(特に乾燥)ともなるので一定に保つよう心がける。
ビニールトンネル栽培は降雨の利に有りつけないので土壌の状態に特別注意する。

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  黒腐病
葉の外周水孔部から発病し葉脈中心に向かってV字形に広がる 緑色〜黄色〜褐色と色段階が特徴
高温期に発生しやすく、虫食い跡からも菌が侵入発病する 
土壌中の細菌濃度の低下を心がけ、雨水の跳ね上がりを予防する





  白斑病
葉に表れ周囲が緑から黄緑色に変色し、中央部分が白褐色の斑点となる。
白褐色または白色斑点のまま変化はないが、周囲に伝染し、葉全体に広がって行く。
葉を食する場合は早めに防除に努め、減農薬を目指したい。




病気写真




害虫益虫写真

黒腐病(細菌)

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ハスモンヨトウ

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成虫 

根こぶ病

べと病

白斑病

全体に広がったべと病

生理障害 列根

生理障害 岐根

若齢幼虫の食害