カリフラワーはブロッコリーと比較して花蕾が一回り大きく、味も淡白でコリコリ感がある。緑化しない分だけブロッコリーより劣るが、カリウム、リン、鉄、亜鉛を多く含んでいる。日本ではブロッコリーの出回る前から栽培されていた先輩格。
春まきと秋まきが育てやすい。春まきは発芽温度の確保が面倒なので、苗を購入し、夏を迎える前に収穫した方が良いと思います。秋の栽培は温度条件が生育に適しているので、種まき時期は盛夏に当りますが、寒冷紗や遮光ネットなどを使用し、育苗期を乗り切れば順調に栽培てきます。
種まきの時期は購入した種袋の説明書をよく読み、早生、中生、晩生の適期を選択します。連結ポットに播種し、本葉二枚で3号ポットに移植、本葉7〜8枚頃定植します。中生種は8月中下旬頃定植、株間は葉が大きく横に展開するのでブロッコリーよりやや広く(50〜60p)取ります。
双葉の直下まで深植えし、天気の良い日に双葉を欠き取り追肥と同時に土寄せします。株の安定のためにこれを2回ほど繰り返し、出蕾を待ちます。
花蕾が5pになった頃新聞紙一面を二つ折りにし花蕾を包むように覆い、遮光します。その後10pの時に内側の葉6枚ほどで花蕾を隠すように包み、上部を結びます。外の葉は生育上展開したままにしておき、花蕾の肥大をはかります。
20p位の大きさに達したら収穫し、柔らかい花蕾を守るように内葉4枚ほど残し保存、その後調理します。
作物名 | カリフラワー | ||||||||
科 族 目 | あぶらな科あぶらな属 | ||||||||
原産地方 | 地中海部沿岸 | ||||||||
作物特性 | カリウム、葉酸、ビタミンB1、ビタミンC、パントテン酸を多く含む | ||||||||
栽培特性 | |||||||||
カリウム:ナトリウムを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与 | |||||||||
ビタミンB群、葉酸はブドウ糖、脂肪、タンパク質を効率よく熱に換えたり、細胞の増殖に重要な働きをしている | |||||||||
葉酸は造血作用に働いて健全な血液を作り出す | |||||||||
ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている | |||||||||
パントテン酸はエネルギー変換に触媒的に働き肥満や生活習慣病予防、免疫力強化に働きがあるといわれる | |||||||||
花蕾の乱れや着色花蕾に注意し播種時期と品種の選択をする | |||||||||
品種等 | 野崎早生、スノークラウン | ||||||||
生育土壌 | pH6〜6.5 水持ち良く通気性がある | ||||||||
播種時期 | 7月〜8月 | ||||||||
植付時期 | 9月 | ||||||||
発芽地温 | 15〜25℃ | ||||||||
生育温度 | 15〜25℃ | ||||||||
収穫時期 | 11月〜12月 | ||||||||
保存方法 | 適湿常温 適湿氷温 | ||||||||
カリフラワー | 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) | 日本食品標準成分表より | |||||||
構成物質 | 熱量(Cal) | 水分g | タンパク質g | 脂質g | 炭水化物g | 灰分g | |||
摂取目安 | 2500 | 60 | 70 | 400 | |||||
生・花蕾 | 27 | 90.8 | 3 | 0.1 | 5.2 | 0.9 | |||
ゆで・花蕾 | 26 | 91.5 | 2.7 | 0.1 | 5.1 | 0.6 | |||
無機質 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
摂取目安 | 4000≧ | 2500 | 1000 | 350 | 1000 | 10 | 10 | 1 | 4 |
生・花蕾 | 8 | 410 | 24 | 18 | 68 | 0.6 | 0.6 | 0.05 | 0.22 |
ゆで・花蕾 | 8 | 220 | 23 | 18 | 37 | 0.7 | 0.4 | 0.03 | 0.17 |
ビタミン | A(カロテン) | A(レチノール) | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | C | D |
摂取目安 | 0.7 | 1.5 | 1.5 | 15 | 1.5 | 0.0024 | 100 | 0.005 | |
生・花蕾 | 0.018 | 0.002 | 0.06 | 0.11 | 0.7 | 0.23 | 0 | 81 | 0 |
ゆで・花蕾 | 0.016 | 0.001 | 0.05 | 0.05 | 0.2 | 0.13 | 0 | 53 | 0 |
ビタミン | E | K | 葉酸 | パントテン酸 | |||||
摂取目安 | 10 | 0.07 | 0.25 | 7 | |||||
生・花蕾 | 0.6 | 0.017 | 0.094 | 1.3 | |||||
ゆで・花蕾 | 0.6 | 0.031 | 0.088 | 0.84 | |||||
脂肪酸 | 飽和 | 1価不飽和 | 多価不飽和 | コレステロール | |||||
摂取目安 | 750≧ | ||||||||
生・花蕾 | - | - | - | 0 | |||||
ゆで・花蕾 | - | - | - | 0 | |||||
食物繊維 | 水溶性 | 不溶性 | 食塩相当 | 硝酸窒素 | |||||
摂取目安 | 25000 | 10(g)≧ | |||||||
生・花蕾 | 400 | 2500 | 2900 | 0 | - | ||||
ゆで・花蕾 | 700 | 2500 | 3200 | 0 | - | ||||
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減) | |||||||||
病気 | 適用薬剤 | 殺菌剤ページへ | |||||||
土壌障害 | 土壌消毒(クロルピクリン) 輪作 親苗の健全採苗 地下水位を下げる | ||||||||
灰色かび病 | |||||||||
斑点細菌病 | Zボルドー水和剤 キノンドー水和剤 | ||||||||
菌核病 | |||||||||
疫病 | |||||||||
炭疽病 | |||||||||
軟腐病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
褐斑細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
黒星病 | |||||||||
うどんこ病 | カリグリーン | ||||||||
べと病 | Zボルドー水和剤 ダコニール1000 | ||||||||
褐斑病 | |||||||||
つる枯病 | |||||||||
さび病 | カリグリーン | ||||||||
黒腐病 | Zボルドー水和剤 キノンドー水和剤 カッパーシン水和剤 | ||||||||
果実陥没病 | |||||||||
果実汚斑細菌病 | |||||||||
花蕾腐敗病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
フザリウム立枯病 | |||||||||
根こぶ病 | フロンサイド粉剤 | ||||||||
茎枯病 | |||||||||
立枯病 | |||||||||
斑点病 | |||||||||
害虫 | 適用薬剤 | 殺虫剤ページへ | |||||||
ハダニ類 | |||||||||
タバココナジラミ | |||||||||
オンシツコナジラミ | |||||||||
ハスモンヨトウ | |||||||||
ヨトウムシ | トアローCT アファーム乳剤 エスマルクDF オルトラン粒剤 オルトラン水和剤 | ||||||||
コナガ | アファーム乳剤 アタブロン乳剤 トアローCT エスマルクDF | ||||||||
アオムシ | アファーム乳剤 アタブロン乳剤 トアローCT エスマルクDF マラソン乳剤 | ||||||||
オオタバコガ | アファーム乳剤 エスマルクDF | ||||||||
アブラムシ類 | マラソン乳剤 アルバリン顆粒 | ||||||||
ネグサレセンチュウ | |||||||||
ネコブセンチュウ | |||||||||
アザミウマ類 | マラソン乳剤 | ||||||||
ミナミキイロアザミウマ | |||||||||
ミカンキイロアザミウマ | |||||||||
タマナギンウワバ | アタブロン乳剤 | ||||||||
ハモグリバエ類 | |||||||||
ナメクジ カタツムリ類 | グリーンベイト | ||||||||
コガネムシ類幼虫 | |||||||||
ネキリムシ | ネキリトンK | ||||||||
ケラ ネキリムシ類 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
キスジノミハムシ | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
ウリハムシ |
7/27
7/31
8/11
10/2
12/24
1/18
2007年栽培
7月27日
種まき
7月31日
発芽苗
8月11日
間引き1本立ち
10月2日
定植圃場
12月24日 1月18日
収穫
11/26