作物名 | きゅうり | ||||||||
科 族 目 | うり科きゅうり族 | ||||||||
原産地方 | インド北部ヒマラヤ南山麓 中国経由で伝来 経路により華南、華北型がある(栽培適地気候) | ||||||||
作物特性 | 水分95%以上 カロリー等栄養価はカリウム、ビタミンC、カロテンに見られる位で少ない | ||||||||
栽培特性 | 反面、取りすぎの悪影響が少なく(硝酸態窒素等)生食に限り水分補給、ダイエット?としてはすぐれる | ||||||||
歯ごたえと見た目のみずみずしさが好まれ生食、ぬか漬け、塩漬け等夏野菜の定番 | |||||||||
病気にかかり易く、無農薬栽培では変形果が多く長期の収穫が難しい(予防を重点に減農薬栽培) | |||||||||
つる割病対策としての接木は比較的容易で、家庭菜園でも取り入れやすい | |||||||||
接木台木により果実の表皮にブルーム(白い粉状のもの)がでるが、表皮は柔らかい | |||||||||
高温、過湿に弱く真夏の露地栽培は収穫が落ち病気にもなりやすい | |||||||||
露地栽培ネット立ち作りは風に弱く市販の細い糸のきゅうり用ネットは茎葉が折れやすい | |||||||||
合掌骨組みの2列植えは南北に列を作ったほうが良いと思われる(均等日当たり) | |||||||||
4月定植は地温が低く遅霜の懼れもあるので対策が不可避 | |||||||||
品種を選ぶと収穫を12月まで伸ばす事が可能(トンネル栽培) | |||||||||
品種等 | 北進 夏すずみ 夏秋節成 霜知らず地這 はやみどり 味ひかり ときわ シャキット フリーダム | ||||||||
生育土壌 | pH6〜7 水持ち良く通気性がある(根が地表面浅く伸び空気を必要としている) | ||||||||
播種時期 | 2月〜7月(加温 露地) | ||||||||
植付時期 | 4月〜8月 | ||||||||
発芽地温 | 25〜30℃ | ||||||||
生育温度 | 15〜30℃ | ||||||||
収穫時期 | 5月〜11月 | ||||||||
保存方法 | 適湿常温 適湿冷蔵 | ||||||||
きゅうり | 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) | 日本食品標準成分表より | |||||||
構成物質 | 熱量(Cal) | 水分g | タンパク質g | 脂質g | 炭水化物g | 灰分g | |||
摂取目安 | 2500 | 60 | 70 | 400 | |||||
生・果実 | 14 | 95.4 | 1 | 0.1 | 3 | 0.5 | |||
塩漬け | 16 | 92.1 | 1 | 0.1 | 3.7 | 3.1 | |||
無機質 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
摂取目安 | 4000≧ | 2500 | 1000 | 350 | 1000 | 10 | 10 | 1 | 4 |
生・果実 | 1 | 200 | 26 | 15 | 36 | 0.3 | 0.2 | 0.11 | 0.07 |
塩漬け | 1000 | 220 | 26 | 15 | 38 | 0.2 | 0.2 | 0.07 | 0.07 |
ビタミン | A(カロテン) | A(レチノール) | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | C | D |
摂取目安 | 0.7 | 1.5 | 1.5 | 15 | 1.5 | 0.0024 | 100 | 0.005 | |
生・果実 | 0.33 | 0.028 | 0.03 | 0.03 | 0.2 | 0.05 | 0 | 14 | 0 |
塩漬け | 0.21 | 0.018 | 0.02 | 0.03 | 0.2 | 0.06 | 0 | 11 | 0 |
ビタミン | E | K | 葉酸 | パントテン酸 | |||||
摂取目安 | 10 | 0.07 | 0.25 | 7 | |||||
生・果実 | 0.3 | 0.034 | 0.025 | 0.33 | |||||
塩漬け | 0.4 | 0.046 | 0.028 | 0.34 | |||||
脂肪酸 | 飽和 | 1価不飽和 | 多価不飽和 | コレステロール | |||||
摂取目安 | 750≧ | ||||||||
生・果実 | 0.01 | Tr | 0.01 | 0 | |||||
塩漬け | - | - | - | 0 | |||||
食物繊維 | 水溶性 | 不溶性 | 食塩相当 | 硝酸窒素 | |||||
摂取目安 | 10(g)≧ | ||||||||
生・果実 | 200 | 900 | 0 | Tr | |||||
塩漬け | 300 | 1000 | 2500 | Tr | |||||
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減) | |||||||||
病気 | 適用薬剤 | 殺菌剤ページへ | |||||||
青枯病 | 土壌消毒(クロルピクリン) 接木台木 輪作 地下水位を下げる | ||||||||
灰色かび病 | ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 ベンレート水和剤 ベルクート水和剤 カリグリーン トップジンM水和剤 | ||||||||
ダコニール1000 | |||||||||
斑点細菌病 | カッパーシン水和剤 ビスダイセン水和剤 Zボルドー水和剤 キノンドー水和剤 | ||||||||
菌核病 | トップジンMゾル ベンレート水和剤 トップジンM水和剤 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 | ||||||||
疫病 | ジマンダイセン水和剤 | ||||||||
炭疽病 | ダコニール1000 ストロビーフロアブル トッピジンMゾル ベンレート水和剤 ベルクート水和剤 ビスダイセン水和剤 | ||||||||
トップジンM水和剤 ジマンダイセン水和剤 オーソサイド水和剤 キノンドー水和剤 | |||||||||
軟腐病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
褐斑細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
黒星病 | ベンレート水和剤 ビスダイセン水和剤 トップジンM水和剤 ジマンダイセン水和剤 ダコニール1000 | ||||||||
うどんこ病 | ストロビーフロアブル サプロール乳剤 ベルクート水和剤 モレスタン水和剤 カリグリーン トップジンM水和剤 | ||||||||
トリフミン水和剤 バイレトン水和剤 ダコニール1000 ポリオキシンAL水和剤 カッパーシン水和剤 | |||||||||
べと病 | ストロビーフロアブル ビスダイセン水和剤 Zボルドー水和剤 リドミルMZ水和剤 ジマンダイセン水和剤 | ||||||||
オーソサイド水和剤 ダコニール1000 カッパーシン水和剤 キノンドー水和剤 | |||||||||
褐斑病 | ストロビーフロアブル ベルクーロ水和剤 ビスダイセン水和剤 ジマンダイセン水和剤 オーソサイド水和剤 ダコニール1000 | ||||||||
つる枯病 | ベンレート水和剤 トップジンM水和剤 トップジンMペースト ジマンダイセン水和剤 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 | ||||||||
さび病 | カリグリーン トップジンM水和剤 ビスダイセン水和剤 トリフミン水和剤 ジマンダイセン水和剤 | ||||||||
黒腐病 | Zボルドー | ||||||||
害虫 | 適用薬剤 | 殺虫剤ページへ | |||||||
ハダニ類 | マラソン乳剤 オサダン水和剤 テデオン水和剤 | ||||||||
タバココナジラミ | アルバリン顆粒 | ||||||||
オンシツコナジラミ | オルトラン粒剤 アドマイヤー水和剤 アルバリン顆粒 モレスタン水和剤 | ||||||||
ヨトウムシ | トアローCT エスマルクDF | ||||||||
コナガ | トアローCT エスマルクDF | ||||||||
アオムシ | トアローCT エスマルクDF | ||||||||
オオタバコガ | エスマルクDF | ||||||||
アブラムシ類 | マラソン乳剤 オルトラン粒剤 アドマイヤー水和剤 スミチオン乳剤 アルバリン顆粒 | ||||||||
ネコブセンチュウ | ネマトリンエース 土壌消毒(クロルピクリン等) | ||||||||
アザミウマ類 | アルバリン顆粒 スミチオン乳剤 オルトラン粒剤 アドマイヤー水和剤 | ||||||||
ミナミキイロアザミウマ | アファーム乳剤 | ||||||||
タネバエ | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
ナメクジ カタツムリ類 | ナメキット | ||||||||
コガネムシ類幼虫 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
スジブトホコリダニ | オサダン水和剤 | ||||||||
ケラ ネキリムシ類 | ダイアジノン粒剤 |
7/1
6/18
6/6
6/18
6/14
2009年栽培
6月6日
種まき きゅうり(フリーダム&シャキット)と台木(新土佐)同時に播種
6月14日
双葉開く
6月18日
接木前苗 本葉1枚展開
6月18日
接木(呼び接木)クリップ押さえ
7月1日
ポットに移植 接木部癒着
7月17日
圃場定植
7月30日
上段写真:フリーダム(イボイボが無くブルームが出ている)
下段写真:シャキット(イボイボが盛り上がり、台木の為ブルームが出る)
台木:新土佐南瓜
8月21日
圃場栽培終了が近い
6/6
6/14
6/18
7/17
7/30
7/30
8/21
栽培とメモ帳
3月中旬種まきすると遅霜の心配のなくなる4月中旬に定植ができる。連結ポットに蒔き3号ポットに移植するか、3号ポットに2〜3粒蒔いて育苗する。発芽は連結ポットのほうが温度管理や苗の移動など取り扱いやすく、接木する場合は5×5の連結ポットが適当と思う。
きゅうりの接木は根を切断しない呼び接木が易しく特別の管理は必要なく素人でも75%の成功は得られる。きゅうりと台木(南瓜)の太さが直径で倍以上あるので穂木の切り上げは慎重にする。かぼちゃの根土は落とさず根鉢の状態で接木して3号ポットに植え直す。種まきの時連結ポットの中央ではなくやや縁際に蒔くと接木の時にやりやすいかぼちゃ台木はかぼちゃの茎が中空になっていてきゅうりの茎が細すぎると接触面積が狭くなり活着に時間がかかる。
接ぎ木後、深さ15cm以上の蓋付き容器に入れてから湿らせた新聞紙か布を容器中に入れ蓋をし、湿度を高める。その時若干の遮光をするとよいが、3日をめどに取り外し日陰で管理する。1週間から10日で結果が得られるので、穂木の根側を切断する。容器はプラスチックの衣装ケースが使いやすいと思います。
定植前に支柱、ネット類は完成しておくとよい。定植は育苗ポットの土面以上の土をのせない。(深植えしない)
根鉢との密着性をはかるため灌水を行います。5月定植では土壌乾燥と除草を兼ねた黒ポリマルチをしておいてから定植すると結果が良い。地温が上がるようになったらポリマルチの上にワラ等をおき上昇を押さえます。また、ポリマルチを取り除きワラのみを使用し追肥や灌水をし易くするのも良いと思います。
低い位置(6節以下)で着果したきゅうりは大きくしないで摘果し、草勢の強化を図ります。又、主枝栽培を目標にして、同じく6節以下の側枝を取り除きます。後、草勢を見ながら子つるや孫つるの摘心を行い、親つるはネット最上部で摘心し、垂れることの無いようにする。
収穫は適当な果実を怠りなく採り、大果にして草勢を弱らせることの無いように注意する。家庭菜園では過剰に収穫できる時もありますが、無駄になっても決して大果に成らないように。幼果のうちに変形している果実は変形が治ることはないので見つけ次第取り除きます。栽培終了期は草勢を見て早めに切り上げた方が次の栽培の準備のためには良いと思います。(栽培終盤は総じて良い果実が少ない果数と相まって取れないことが多い)
きゅうりは対病性品種と言えども病気にかかり(べと病、炭疽病、斑点細菌病、うどんこ病)予防を主眼に薬剤を散布する。収穫期は比較的短く(約50日)10株育てるより5株5株と時期を離して栽培すると細く愛して、なが〜く愛してとなる。8月種まきしトンネル地這きゅうり栽培は11月まで収穫できますが、良品の収穫は難しいかった。
斑点細菌病 (細菌)
斑点細菌病
灰色かび病 (糸状菌)
疫病 (糸状菌)
疫病
べと病 (糸状菌)
べと病
べと病
モザイク病 (ウィルス)
青枯病 (細菌)
青枯病
青枯病
炭疽病 (糸状菌)
炭疽病
炭疽病
つる枯病 (糸状菌)
つる枯病
うどんこ病 (糸状菌)
うどんこ病
黄化症
黄化症
斑点細菌病
褐斑病 (糸状菌)
褐斑病
ハモグリバエ
育苗中の被害
カメムシ
ウリハムシ
ネコブセンチュウ
ネコブセンチュウ
黒腐病? 右側の葉はインゲン