栽培とメモ帳
   


ニガウリは沖縄方言でゴーヤー、またツルレイシの正式種名でよばれることもある。苦みの強い野菜で、九州、南西諸島での栽培が多いが、名の浸透につれ関東以西でも栽培されるようになってきた。沖縄料理油炒めのゴーヤーチャンプルとして有名で、ビタミンCが特に多く含み、熱に強いビタミンCと言われ、加熱料理に適している。

発芽温度は25〜30℃と高く5月以降でないと発芽は難しい。トンネルやビニール被覆で保温すると3月の播種も可能になります。ビニール被覆で発芽させる場合の注意としては過湿の状態で晴天の日に放置しないようにすることです。時によりポット内が過湿の為高温(40℃以上)になり発芽しないことがあります。適度の水分ですと高温は土の表面のみにとどまって土中にまで伝導しにくくなり、結果発芽温度に近くなります。

ニガウリの種は見た目にも硬い皮に覆われているので、始めぬるま湯に浸しそのまま4〜5時間放置します。その後、種皮にナイフで両面に薄く傷をつけてから3号ポットに蒔き約1cm覆土します。約1週間あれば発芽してきます。

定植が遅れる場合には根の張り具合を見て4号ポットに移植します。定植場所はよく耕し、やや多めの苦土石灰で酸度を調整弱アルカリ性の土壌を作ります。元肥に鶏糞やヨウリンなどを施すときはその分加味し調整します。

定植前に高さ3mのネットを張っておくと定植後に張るより張りやすいです。株数にもよりますが大きく成長するようになると全体の重量も重く、風などにより飛ばされる危険もあるので、頑丈なネットにすることが必要です。

定植後親ヅルが50p位になったら摘心しその下から出る子ヅルを伸ばすようにするとネット全体に広がるようになります。最近では日除けとしての効能を求めて栽培される人も多くなり苗販売店で売り切れになったとも聞く。東日本大震災の影響で節電、省エネルギーを求めてのことでしょうね。ただし、地植えできる場所があればよいのですが、プランターの栽培ですと大きなプランターでないとできません。その大きいプランターでも盛夏の朝、夕の灌水は不可欠で、用土も水持ちの良いものにする必要があります。

現在までは特に病気の心配はなく、害虫の被害も多くは見られませんでした。日除けとして栽培している場合は場所的に連作となりますが、注意して栽培しています。

取り遅れの無いように収穫し、新鮮なスタミナ食、夏バテ予防食を満喫します。採り遅れて黄色みがかってきたら草勢の維持と汚らしさ防止のため切り取り、廃棄します。

にがうり

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病気写真


害虫益虫写真

3月27日
  種まき

4月28日       5月19日
  定植苗      プランターに定植

6月12日       7月10日
  生育中

7月28日       8月29日
  日除けの仕事中

9月4日
  熟果 実が割れ種が落ちる  




病気写真

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べと病 (糸状菌)

べと病 多発部

作物名 にがうり
科 族 目 うり科つるれいし属
原産地方 熱帯アジア
作物特性 カリウム、鉄、とりわけビタミンCが多く100g中80mgを含み、加熱調理にもへこたれない
栽培特性 カリウム:ナトリウムを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与
鉄:赤血球を構成するヘモクロビンの成分で体内に酸素を供給する重要な働きがあり不足すると貧血症になる
ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている
にがうりの苦味成分は学名に由来するモモルデシン、チャランチンと呼ばれる物質で血糖値を下げる働きを助け、
  血圧降下作用も期待され、又整腸作用を整え含めて食欲増進、夏バテ防止に寄与すると言われている
生育強健で夏のグリーンカーテンとして家庭その他に用いられ温暖化防止に最適
品種等 白ゴーヤ 緑ゴーヤ
生育土壌 pH6〜7 水持ち良く通気性がある(根が地表面浅く伸び空気を必要としている)
播種時期 2月〜6月(加温 露地)
植付時期 4月〜7月
発芽地温 25〜30℃
生育温度 15〜30℃
収穫時期 6月〜10月
保存方法 適湿常温 
にがうり 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) 日本食品標準成分表より
構成物質 熱量(Cal) 水分g タンパク質g 脂質g 炭水化物g 灰分g
摂取目安 2500 60 70 400
生・果実 17 94.4 1 0.1 3.9 0.6
油炒め 53 90.3 1.2 3.3 4.6 0.6
無機質 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛 マンガン
摂取目安 4000≧ 2500 1000 350 1000 10 10 1 4
生・果実 1 260 14 14 31 0.4 0.2 0.05 0.1
油炒め 1 260 14 15 33 0.5 0.2 0.05 0.11
ビタミン A(カロテン) A(レチノール) B1 B2 ナイアシン B6 B12 C D
摂取目安 0.7 1.5 1.5 15 1.5 0.0024 100 0.005
生・果実 0.21 0.017 0.05 0.07 0.3 0.06 0 76 0
油炒め 0.23 0.019 0.05 0.08 0.3 0.07 0 75 0
ビタミン E K 葉酸 パントテン酸
摂取目安 10 0.07 0.25 7
生・果実 1 0.041 0.072 0.37
油炒め 1 0.045 0.079 0.41
脂肪酸 飽和 1価不飽和 多価不飽和 コレステロール
摂取目安 750≧
生・果実 - - - 0
油炒め 350 1320 1310 0
食物繊維 水溶性 不溶性 食塩相当 硝酸窒素
摂取目安 25000 10(g)≧
生・果実 500 2100 2600 0 Tr
油炒め 500 2300 2800 0 -
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減)
病気 適用薬剤 殺菌剤ページへ
土壌障害 土壌消毒(クロルピクリン等) 接木台木 輪作 地下水位を下げる 
灰色かび病 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 ベンレート水和剤 ベルクート水和剤 カリグリーン トップジンM水和剤
ダコニール1000
斑点細菌病 カッパーシン水和剤 ビスダイセン水和剤 Zボルドー水和剤 キノンドー水和剤 
菌核病 トップジンMゾル ベンレート水和剤 トップジンM水和剤 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 
疫病 ジマンダイセン水和剤
炭疽病 ダコニール1000 ストロビーフロアブル トッピジンMゾル ベンレート水和剤 ベルクート水和剤 ビスダイセン水和剤
トップジンM水和剤 ジマンダイセン水和剤 オーソサイド水和剤 キノンドー水和剤
軟腐病 Zボルドー水和剤
褐斑細菌病 Zボルドー水和剤
黒星病 ベンレート水和剤 ビスダイセン水和剤 トップジンM水和剤 ジマンダイセン水和剤 ダコニール1000
うどんこ病 ストロビーフロアブル サプロール乳剤 ベルクート水和剤 モレスタン水和剤 カリグリーン トップジンM水和剤
トリフミン水和剤 バイレトン水和剤 ダコニール1000 ポリオキシンAL水和剤 カッパーシン水和剤
べと病 ストロビーフロアブル ビスダイセン水和剤 Zボルドー水和剤 リドミルMZ水和剤 ジマンダイセン水和剤
オーソサイド水和剤 ダコニール1000 カッパーシン水和剤 キノンドー水和剤
褐斑病 ストロビーフロアブル ベルクーロ水和剤 ビスダイセン水和剤 ジマンダイセン水和剤 オーソサイド水和剤 ダコニール1000
つる割病 土壌消毒(クロルピクリン等) 接木台木 輪作 地下水位を下げる 
つる枯病 ベンレート水和剤 トップジンM水和剤 トップジンMペースト ジマンダイセン水和剤 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤
さび病 カリグリーン トップジンM水和剤 ビスダイセン水和剤 トリフミン水和剤 ジマンダイセン水和剤 
黒腐病 Zボルドー
害虫 適用薬剤 殺虫剤ページへ
ハダニ類 マラソン乳剤 オサダン水和剤 テデオン水和剤
タバココナジラミ アルバリン顆粒
オンシツコナジラミ オルトラン粒剤 アドマイヤー水和剤 アルバリン顆粒 モレスタン水和剤
ヨトウムシ トアローCT エスマルクDF
コナガ トアローCT エスマルクDF
アオムシ トアローCT エスマルクDF
オオタバコガ エスマルクDF
アブラムシ類 マラソン乳剤 オルトラン粒剤 アドマイヤー水和剤 スミチオン乳剤 アルバリン顆粒
ネコブセンチュウ ネマトリンエース 土壌消毒(クロルピクリン等)
アザミウマ類 アルバリン顆粒 スミチオン乳剤 オルトラン粒剤 アドマイヤー水和剤
ミナミキイロアザミウマ アファーム乳剤
タネバエ ダイアジノン粒剤
ナメクジ カタツムリ類 ナメキット
コガネムシ類幼虫 ダイアジノン粒剤
スジブトホコリダニ オサダン水和剤
ケラ ネキリムシ類 ダイアジノン粒剤

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