白菜の仲間で結球しない白菜の内の1種。冬季の播種を除き栽培でき、発芽率も良いし、経年種(3〜4年)でも発芽しやすい。間引き菜や若採りにも適し、柔らかく利用しやすい野菜です。大株は漬物など、白菜の代用としての価値が高い。
播種はスジまき、バラまきができますが、スジまきが栽培しやすい。発芽率が良いのでうすく種をまき、間引きしながら5p株間にすると大株で収穫できます。栽培期間中に病気、害虫による被害を受けやすく、雨除け栽培、虫除けネットトンネル栽培も考慮。
生長がはやく収穫までの期間が短いので、順次種をまくと連続して利用できます。
11月8日
種まき
11月13日
発芽育苗
2月8日
定植圃場
3月12日
収穫
3月23日 3月27日
大株 抽台出蕾
作物名 | サントウサイ | ||||||||
科 族 目 | あぶらな科あぶらな属 | ||||||||
原産地方 | 中国 | ||||||||
作物特性 | K、Ca、ビタミンA(βカロテン)、B葉酸、C、K、食物繊維を多く含む | ||||||||
栽培特性 | カリウム:ナトリウムを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与 | ||||||||
カルシウム:体を支える骨格や歯などを構成する重要なミネラルで不足すると骨の弱体を招く | |||||||||
食物繊維は主に消化器官を適切な状態に保つと共に、それによって各種の生活習慣病の予防に寄与している | |||||||||
ビタミンA、(βカロテン)は視神経を活発化するとともに美肌にも効果があるといわれている | |||||||||
カロテンは色素成分で活性酸素を阻害する抗酸化作用があり、生活習慣病予防や免疫を強化する働きがある | |||||||||
ビタミンBアナイシン葉酸群はブドウ糖、脂肪、タンパク質を効率よく熱に換えたり、細胞の増殖に重要な働きをしている | |||||||||
葉酸は造血作用に働いて健全な血液を作り出す | |||||||||
ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている | |||||||||
ビタミンKは血小板の働きを助けたり造骨作用を活性化し、骨粗しょう症の改善や予防の働きがある | |||||||||
品種等 | みやこべか菜、半結球山東、丸葉山東菜、山東白菜、はるまき新山東菜、はまみなとべか菜 | ||||||||
生育土壌 | pH6〜6.5 水持ち良く通気性がある | ||||||||
播種時期 | 3月〜10月 | ||||||||
植付時期 | 4月〜10月 | ||||||||
発芽地温 | 15〜25℃ | ||||||||
生育温度 | 15〜25℃ | ||||||||
収穫時期 | 適宜 | ||||||||
保存方法 | 適湿常温 | ||||||||
さんとうさい | 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) | 日本食品標準成分表より | |||||||
構成物質 | 熱量(Cal) | 水分g | タンパク質g | 脂質g | 炭水化物g | 灰分g | |||
摂取目安 | 2500 | 60 | 70 | 400 | |||||
生・葉 | 14 | 94.7 | 1 | 0.2 | 2.7 | 1.1 | |||
ゆで・葉 | 16 | 94.3 | 1.4 | 0.3 | 2.9 | 0.9 | |||
無機質 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
摂取目安 | 4000≧ | 2500 | 1000 | 350 | 1000 | 10 | 10 | 1 | 4 |
生・葉 | 9 | 360 | 140 | 14 | 27 | 0.7 | 0.3 | 0.04 | 0.16 |
ゆで・葉 | 9 | 240 | 130 | 13 | 30 | 0.6 | 0.4 | 0.04 | 0.2 |
ビタミン | A(カロテン) | A(レチノール) | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | C | D |
摂取目安 | 0.7 | 1.5 | 1.5 | 15 | 1.5 | 0.0024 | 100 | 0.005 | |
生・葉 | 1.2 | 0.096 | 0.03 | 0.07 | 0.5 | 0.08 | 0 | 35 | 0 |
ゆで・葉 | 1.5 | 0.13 | 0.02 | 0.05 | 0.3 | 0.05 | 0 | 22 | 0 |
ビタミン | E | K | 葉酸 | パントテン酸 | |||||
摂取目安 | 10 | 0.07 | 0.25 | 7 | |||||
生・葉 | 0.8 | 0.1 | 0.13 | 0.17 | |||||
ゆで・葉 | 0.9 | 0.14 | 0.074 | 0.12 | |||||
脂肪酸 | 飽和 | 1価不飽和 | 多価不飽和 | コレステロール | |||||
摂取目安 | 750≧ | ||||||||
生・葉 | - | - | - | 0 | |||||
ゆで・葉 | - | - | - | 0 | |||||
食物繊維 | 水溶性 | 不溶性 | 食塩相当 | 硝酸窒素 | |||||
摂取目安 | 25000 | 10(g)≧ | |||||||
生・葉 | 400 | 1800 | 2200 | 0 | 300 | ||||
ゆで・葉 | 700 | 1800 | 2500 | 0 | 200 | ||||
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減) | |||||||||
病気 | 適用薬剤 | 殺菌剤ページへ | |||||||
土壌障害 | 土壌消毒(クロルピクリン等) 輪作 親苗の健全採苗 地下水位を下げる | ||||||||
灰色かび病 | |||||||||
斑点細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
菌核病 | ロブラール水和剤 | ||||||||
疫病 | |||||||||
炭疽病 | |||||||||
軟腐病 | Zボルドー水和剤 ビスダイセン水和剤 アグリマイシン水和剤 キノンドー水和剤 アグレプト水和剤 | ||||||||
ストレプトマイシン液剤 | |||||||||
褐斑細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
黒星病 | |||||||||
うどんこ病 | カリグリーン | ||||||||
べと病 | Zボルドー水和剤 ダコニール1000 ビスダイセン水和剤 ストロビーフロアブル ジマンダイセン水和剤 | ||||||||
リドミルMZ水和剤 | |||||||||
褐斑病 | |||||||||
つる枯病 | |||||||||
白さび病 | ダコニール1000 | ||||||||
さび病 | カリグリーン | ||||||||
白斑病 | ダコニール1000 オーソサイド水和剤 トップジンM水和剤 ビスダイセン水和剤 ベンレート水和剤 ロブラール | ||||||||
ストロビーフロアブル ジマンダイセン水和剤 | |||||||||
黒斑病 | ダコニール1000 オーソサイド水和剤 ビスダイセン水和剤 ロブラール ストロビーフロアブル ジマンダイセン水和剤 | ||||||||
黒腐病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
黄化病 | フロンサイド粉剤 | ||||||||
果実汚斑細菌病 | |||||||||
花蕾腐敗病 | |||||||||
株腐病 | |||||||||
根こぶ病 | フロンサイド粉剤 ネビジン粉剤 | ||||||||
茎枯病 | |||||||||
苗立枯病 | オーソサイド水和剤 | ||||||||
斑点病 | |||||||||
害虫 | 適用薬剤 | 殺虫剤ページへ | |||||||
ハダニ類 | |||||||||
タバココナジラミ | |||||||||
オンシツコナジラミ | |||||||||
ハスモンヨトウ | アファーム乳剤 アタブロン乳剤 オルトラン乳剤 | ||||||||
ヨトウムシ | トアローCT アファーム乳剤 エスマルクDF オルトラン粒剤 アタブロン乳剤 | ||||||||
コナガ | アファーム乳剤 トアローCT エスマルクDF オルトラン粒剤 アタブロン乳剤 | ||||||||
アオムシ | アファーム乳剤 トアローCT エスマルクDF オルトラン粒剤 マラソン乳剤 アタブロン乳剤 | ||||||||
オオタバコガ | エスマルクDF | ||||||||
タマナギンウワバ | アタブロン乳剤 | ||||||||
アブラムシ類 | アルバリン顆粒 オルトラン水和剤 マラソン乳剤 オルトランン乳剤 | ||||||||
ネグサレセンチュウ | |||||||||
ネコブセンチュウ | |||||||||
アザミウマ類 | アファーム乳剤 マラソン乳剤 | ||||||||
ミナミキイロアザミウマ | |||||||||
ミカンキイロアザミウマ | |||||||||
ハイマダラノメイガ | アファーム乳剤 アタブロン乳剤 | ||||||||
ハモグリバエ類 | アファーム乳剤 | ||||||||
ナメクジ カタツムリ類 | グリーンベイト ナメキット | ||||||||
コガネムシ類幼虫 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
ネキリムシ | ネキリトンK | ||||||||
ケラ ネキリムシ類 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
キスジノミハムシ | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
カブラハバチ | マラソン乳剤 オルトラン乳剤 |
軟腐病
ナメクジ食害
2007年栽培