とうがらし
香辛料の辛味代表野菜。高温性野菜ですので種まきは5月になってから蒔きます。加温、保温施設では2〜3月蒔き、5〜6月定植が作りやすく、収穫期間も長く晩秋まで栽培できます。
長さが15cm以上にもなる大果実と5cm前後の小果実とがあり、概ね大果実は辛味が無く甘みがあり、小果実は辛味が強い。普通とうがらし言われて思い浮かぶのはあの辛さですが、甘みとうがらしもこれから人気が出ると思います。果実は獅子唐と良く似ていますが、花落ち部がすんなり伸びているのがとうがらしで、むしろ凹んでいるのが獅子唐。
栽培期間中病虫害が発生しますが、全滅するような事は無く7〜8割方上手くいくのではないでしょうか。大敵はとうがらし属全般に言えることですが、青枯病、苗立ち枯れ病、萎凋病やアブラムシによるモザイク病、害虫ではハスモンヨトウ、オオタバコガですが、折込み済みです。
茎枝が折れ易いのも又同様でしっかりとした支柱が必要になります。完熟収穫する辛いとうがらしは株間25cm、草丈が60〜80cm位ですので草姿を両側から挟むように適宜支柱を立て、その間を紐やテープで連結しておくと風にも強く枝折れしませんでした。
万願寺とうがらし
モザイク模様の新葉
斑点病
作物名 | とうがらし | ||||||||
科 族 目 | なす科とうがらし属 | ||||||||
原産地方 | 中、南アメリカ | ||||||||
作物特性 | カリウム、ビタミンA(βカロテン)、B葉酸群(特にB6)、C、E、K、食物繊維を多く含みます | ||||||||
栽培特性 | カリウムはナトリウムを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与 | ||||||||
食物繊維は主に消化器官を適切な状態に保つと共に、それによって各種の生活習慣病の予防に寄与している | |||||||||
ビタミンAは視神経を活発化するとともに美肌にも効果があるといわれている | |||||||||
ビタミンB群、葉酸はブドウ糖、脂肪、タンパク質を効率よく熱に換えたり、細胞の増殖に重要な働きをしている | |||||||||
ビタミンB6は肌(皮膚)を健康に保つ効果があるといわれ、強い女性の味方です | |||||||||
葉酸は造血作用に働いて健全な血液を作り出す | |||||||||
ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている | |||||||||
又とうがらし(生)には表で判るとおり100g中約120mgも含まれており、熱に強いビタミンCでもあります | |||||||||
ビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素を押さえ老化や悪玉コレステロールによる血管障害など生活習慣病の予防 | |||||||||
ビタミンKは血小板の働きを助けたり造骨作用を活性化し、骨粗しょう症の改善や予防の働きがある | |||||||||
辛味成分のカプサイシンはアドレナリンを活発化し、結果発汗や血行をよくする効果があるといわれる | |||||||||
完熟果栽培は播種時期を3月まで、定植は6月上旬まで(露地栽培) | |||||||||
品種等 | 万願寺とうがらし 激辛トウガラシ 鷹の爪 | ||||||||
生育土壌 | pH6〜6.5 水持ち良く通気性がある(土壌乾燥に注意する) | ||||||||
播種時期 | 3月〜5月 | ||||||||
植付時期 | 5月〜6月 | ||||||||
発芽地温 | 20〜25℃ | ||||||||
生育温度 | 20〜30℃ | ||||||||
収穫時期 | 7月〜9月(若さや採り)10月から11月(完熟採り) | ||||||||
保存方法 | 乾燥常温 | ||||||||
とうがらし | 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) | 日本食品標準成分表より | |||||||
構成物質 | 熱量(Cal) | 水分g | タンパク質g | 脂質g | 炭水化物g | 灰分g | |||
摂取目安 | 2500 | 60 | 70 | 400 | |||||
生果実 | 96 | 75 | 3.9 | 3.4 | 16.3 | 1.4 | |||
乾燥果実 | 345 | 8.8 | 14.7 | 12 | 58.4 | 6.1 | |||
無機質 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
摂取目安 | 4000≧ | 2500 | 1000 | 350 | 1000 | 10 | 10 | 1 | 4 |
生果実 | 6 | 760 | 20 | 42 | 71 | 2 | 0.5 | 0.23 | 0.27 |
乾燥果実 | 17 | 2800 | 74 | 190 | 260 | 6.8 | 1.5 | 0.85 | 1.08 |
ビタミン | A(カロテン) | A(レチノール) | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | C | D |
摂取目安 | 0.7 | 1.5 | 1.5 | 15 | 1.5 | 0.0024 | 100 | 0.005 | |
生果実 | 7.7 | 0.64 | 0.14 | 0.36 | 3.7 | 1 | 0 | 120 | 0 |
乾燥果実 | 17 | 1.5 | 0.5 | 1.4 | 14 | 3.81 | 0 | 1 | 0 |
ビタミン | E | K | 葉酸 | パントテン酸 | |||||
摂取目安 | 10 | 0.07 | 0.25 | 7 | |||||
生果実 | 11 | 0.027 | 0.041 | 0.96 | |||||
乾燥果実 | 37.4 | 0.054 | 0.03 | 3.61 | |||||
脂肪酸 | 飽和 | 1価不飽和 | 多価不飽和 | コレステロール | |||||
摂取目安 | 750≧ | ||||||||
生果実 | - | - | - | 0 | |||||
乾燥果実 | - | - | - | 0 | |||||
食物繊維 | 水溶性 | 不溶性 | 食塩相当 | 硝酸窒素 | |||||
摂取目安 | 25000 | 10(g)≧ | |||||||
生果実 | 1400 | 8900 | 10300 | 0 | 400 | ||||
乾燥果実 | 5400 | 4100 | 9100 | 0 | - | ||||
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減) | |||||||||
病気 | 適用薬剤 | 殺菌剤ページへ | |||||||
土壌障害 | 土壌消毒(クロルピクリン) 輪作 親苗の健全採苗 地下水位を下げる | ||||||||
灰色かび病 | |||||||||
斑点細菌病 | Zボルドー水和剤 カッパーシン水和剤 | ||||||||
菌核病 | |||||||||
斑点病 | カッパーシン水和剤 | ||||||||
炭疽病 | |||||||||
軟腐病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
褐斑細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
黒星病 | |||||||||
うどんこ病 | カリグリーン カッパーシン水和剤 ストロビーフロアブル | ||||||||
べと病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
褐斑病 | |||||||||
つる枯病 | |||||||||
さび病 | カリグリーン | ||||||||
黒腐病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
茎疫病 | |||||||||
輪紋病 | |||||||||
害虫 | 適用薬剤 | 殺虫剤ページへ | |||||||
ハダニ類 | |||||||||
タバココナジラミ | |||||||||
オンシツコナジラミ | |||||||||
ハスモンヨトウ | |||||||||
ヨトウムシ | |||||||||
コナガ | |||||||||
アオムシ | |||||||||
オオタバコガ | アファーム乳剤 | ||||||||
アブラムシ類 | アルバリン顆粒 | ||||||||
ダイズシストセンチュウ | |||||||||
カメムシ類 | |||||||||
アザミウマ類 | |||||||||
ミナミキイロアザミウマ | アルバリン顆粒 | ||||||||
ミカンキイロアザミウマ | |||||||||
タネバエ | |||||||||
ハモグリバエ類 | |||||||||
ナメクジ カタツムリ類 | |||||||||
コガネムシ類幼虫 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
マメシンクイガ | |||||||||
ケラ ネキリムシ類 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
チャノホコリダニ | モレスタン水和剤 | ||||||||
ウリハムシ |
コナジラミと糞害 すす病
ハスモンヨトウ
ハスモンヨトウ
3/18
5/7
5/7
6/11
6/13
7/30
8/21
9/19
11/13
11/14
2009年栽培
3月18日
播種 万願寺唐辛子 激辛唐辛子
5月7日
万願寺ポット育苗へ
6月11日
万願寺定植
6月13日
激辛定植
7月30日
万願寺収穫
8月21日
万願寺生育の様子
9月19日
激辛下節の完熟果
11月13日
激辛 初期収穫乾燥完
11月14日
万願寺 栽培終了
万願寺とうがらしは、甘とうがらしでジャンボししとうと外観は「くりそつ」