生命力、繁殖力の強い野菜です。雑草の中にあっても立派に生長し、自然界で生きのびて行ける。
9〜10月頃に播種します。スジまき、バラまきし、5mmほど覆土後に灌水し、新聞紙などで覆い発芽をはかります。又は連結ポットに播種、本葉2枚で3号ポットに移植し、本葉5〜7枚、株間10pで定植します。圃場面積の限られた家庭菜園では移植栽培が手軽でお勧めです。
年内の収穫は生育状態を見ながら収穫し、冬越し後の収穫株は株間30pをとり、不織布でトンネルを作り、本株の上に不織布でべた掛けし早春を待ちます。
3月に入ると育ちもよくなるのでべた掛けを外しトンネルのみの防寒とします。収穫は4月中旬までとします。そのまま生長すると大株に成り過ぎ、茎も太く、固く食材にはなりません。ただし、花蕾を摘んで食する場合はそのまま育てます。
作物名 | からしな | ||||||||
科 族 目 | あぶらな科あぶらな属 | ||||||||
原産地方 | 中、東アジア | ||||||||
作物特性 | K、Ca、Fe、Zn、Cu、Mn、ビタミンA(βカロテン)、Bナイアシン葉酸群、C、E、K、食物繊維などを多く含む | ||||||||
栽培特性 | カリウム:ナトリウムを対外に排出する効果のあるところからそれに伴う血圧の低下など生活習慣病予防に寄与 | ||||||||
カルシウム:体を支える骨格や歯などを構成する重要なミネラルで不足すると骨の弱体を招く | |||||||||
鉄:赤血球を構成するヘモクロビンの成分で体内に酸素を供給する重要な働きがあり不足すると貧血症になる | |||||||||
亜鉛:味覚をつかさどり、代謝を活性化する重要な要素で、肌の美容にも好影響があるといわれている | |||||||||
銅:赤血球を作るのに触媒としての作用があり、鉄とのバランスの取れた摂取が必要 | |||||||||
マンガン:エネルギー代謝に必要な酵素や生体維持の為の各種酵素の成分として必要ミネラル | |||||||||
ビタミンA、(βカロテン)は視神経を活発化するとともに美肌にも効果があるといわれている | |||||||||
カロテンは色素成分で活性酸素を阻害する抗酸化作用があり、生活習慣病予防や免疫を強化する働きがある | |||||||||
ビタミンBアナイシン葉酸群はブドウ糖、脂肪、タンパク質を効率よく熱に換えたり、細胞の増殖に重要な働きをしている | |||||||||
葉酸は造血作用に働いて健全な血液を作り出す | |||||||||
ビタミンCは抗酸化作用があり活性酸素の増加を防ぎ抗癌作用があるといわれている | |||||||||
ビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素を押さえ老化や悪玉コレステロールによる血管障害など生活習慣病の予防 | |||||||||
ビタミンKは血小板の働きを助けたり造骨作用を活性化し、骨粗しょう症の改善や予防の働きがある | |||||||||
食物繊維は主に消化器官を適切な状態に保つと共に、それによって各種の生活習慣病の予防に寄与している | |||||||||
硝酸態窒素が残留するので窒素肥料の過剰施肥は努めてしないことがよい又、茹でるとよい | |||||||||
加熱処理では辛子成分の減少が著しく、小、中株が茹でにはよいと思う | |||||||||
品種等 | セリフォン、ピリピリ菜、からしな | ||||||||
生育土壌 | pH6〜6.5 水持ち良く通気性がある | ||||||||
播種時期 | 3月〜11月 | ||||||||
植付時期 | |||||||||
発芽地温 | 15〜25℃ | ||||||||
生育温度 | 15〜25℃ | ||||||||
収穫時期 | 周年(加、保温栽培) | ||||||||
保存方法 | 適湿常温 | ||||||||
からしな | 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) | 日本食品標準成分表より | |||||||
構成物質 | 熱量(Cal) | 水分g | タンパク質g | 脂質g | 炭水化物g | 灰分g | |||
摂取目安 | 2500 | 60 | 70 | 400 | |||||
生・葉 | 26 | 90.3 | 3.3 | 0.1 | 4.7 | 1.3 | |||
塩漬け | 36 | 84.5 | 4 | 0.1 | 7.2 | 3.8 | |||
無機質 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
摂取目安 | 4000≧ | 2500 | 1000 | 350 | 1000 | 10 | 10 | 1 | 4 |
生・葉 | 60 | 620 | 140 | 21 | 72 | 2.2 | 0.9 | 0.08 | 1.02 |
塩漬け | 970 | 530 | 150 | 23 | 71 | 1.8 | 1.1 | 0.1 | 0.76 |
ビタミン | A(カロテン) | A(レチノール) | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | B12 | C | D |
摂取目安 | 0.7 | 1.5 | 1.5 | 15 | 1.5 | 0.0024 | 100 | 0.005 | |
生・葉 | 2.8 | 0.23 | 0.12 | 0.27 | 1.2 | 0.25 | 0 | 64 | 0 |
塩漬け | 3 | 0.25 | 0.08 | 0.28 | 0.6 | 0.27 | 0 | 80 | 0 |
ビタミン | E | K | 葉酸 | パントテン酸 | |||||
摂取目安 | 10 | 0.07 | 0.25 | 7 | |||||
生・葉 | 3.2 | 0.26 | 0.31 | 0.32 | |||||
塩漬け | 3.3 | 0.27 | 0.21 | 0.37 | |||||
脂肪酸 | 飽和 | 1価不飽和 | 多価不飽和 | コレステロール | |||||
摂取目安 | 750≧ | ||||||||
生・葉 | - | - | - | 0 | |||||
塩漬け | - | - | - | 0 | |||||
食物繊維 | 水溶性 | 不溶性 | 食塩相当 | 硝酸窒素 | |||||
摂取目安 | 25000 | 10(g)≧ | |||||||
生・葉 | 900 | 2800 | 3700 | 200 | 300 | ||||
塩漬け | 1000 | 4000 | 5000 | 2500 | 400 | ||||
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減) | |||||||||
病気 | 適用薬剤 | 殺菌剤ページへ | |||||||
土壌障害 | 土壌消毒(クロルピクリン) 輪作 親苗の健全採苗 地下水位を下げる | ||||||||
灰色かび病 | |||||||||
斑点細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
菌核病 | |||||||||
疫病 | |||||||||
炭疽病 | |||||||||
軟腐病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
褐斑細菌病 | Zボルドー水和剤 | ||||||||
黒星病 | |||||||||
うどんこ病 | カリグリーン | ||||||||
べと病 | Zボルドー水和剤 ダコニール1000 | ||||||||
褐斑病 | |||||||||
つる枯病 | |||||||||
白さび病 | ダコニール1000 ストロビーフロアブル | ||||||||
さび病 | カリグリーン | ||||||||
白斑病 | ダコニール1000 | ||||||||
黒斑病 | ダコニール1000 | ||||||||
黒腐病 | Zボルドー水和剤 カッパーシン水和剤 | ||||||||
果実陥没病 | |||||||||
果実汚斑細菌病 | |||||||||
花蕾腐敗病 | |||||||||
フザリウム立枯病 | |||||||||
根こぶ病 | フロンサイド粉剤 | ||||||||
茎枯病 | |||||||||
立枯病 | |||||||||
斑点病 | |||||||||
害虫 | 適用薬剤 | 殺虫剤ページへ | |||||||
ハダニ類 | |||||||||
タバココナジラミ | |||||||||
オンシツコナジラミ | |||||||||
ハスモンヨトウ | アファーム乳剤 | ||||||||
ヨトウムシ | トアローCT アファーム乳剤 エスマルクDF | ||||||||
コナガ | アファーム乳剤 トアローCT エスマルクDF | ||||||||
アオムシ | アファーム乳剤 トアローCT エスマルクDF | ||||||||
オオタバコガ | エスマルクDF | ||||||||
ハイマダラノメイガ | アファーム乳剤 | ||||||||
アブラムシ類 | アルバリン顆粒 オルトラン粒剤 オルトラン水和剤 | ||||||||
ネグサレセンチュウ | |||||||||
ネコブセンチュウ | |||||||||
アザミウマ類 | マラソン乳剤 アファーム乳剤 | ||||||||
ミナミキイロアザミウマ | |||||||||
ミカンキイロアザミウマ | |||||||||
タマナギンウワバ | |||||||||
ハモグリバエ類 | アファーム乳剤 | ||||||||
ナメクジ カタツムリ類 | グリーンベイト | ||||||||
コガネムシ類幼虫 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
ネキリムシ | ネキリトンK | ||||||||
ケラ ネキリムシ類 | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
キスジノミハムシ | ダイアジノン粒剤 | ||||||||
ウリハムシ |
2008ねん栽培
9月20日 9月26日
種まき 発芽
10月15日 11月10日
間引き 収穫
11月30日 12月15日
産直出品 寒さに強い
2月9日 3月27日
最後の収穫
ハスモンヨトウ 若齢幼虫
黒腐病 (細菌)