作物名 すいか
科 族 目 うり科すいか族
原産地方 南アフリカ中央部
作物特性 水分90% ビタミンA、Cはほぼ1日の摂取目安に等しく(1kg食)カリウムは半量摂取できる
栽培特性 外ビタミン類も豊富に含んでいる
古くから豊富なカリウムなどにより腎機能を強化し塩分排出と共に利尿作用、高血圧予防に効果あるとされる
最近では含まれている各種タンパク質が肝機能を活発化させ体内有害物質を排出させるとも言われている
白血球作用しガン抑制に効果を示すとも言われているが、その白血球ががん細胞増殖助成しているとも言う
つる割病対策としてのゆうがお接木は比較的容易で、家庭菜園でも取り入れやすい
高温、高日照、適湿を好み、曇天、多雨は甘み、収量とも著しく減少する 又病気の発生も多い
果熟には1000℃≦の積算温度が必要とされ(平均温度25℃で40日間)受粉から天候の影響が大きい
栽培面積当りの収穫果数が少なく(0.5/u)比較的広い面積が必要である
品種等
生育土壌 pH6〜6.5 水持ち良く通気性がある
播種時期 2月〜3月(加温 露地)
植付時期 4月〜5月
発芽地温 25〜30℃
生育温度 20〜30℃ 夜温15℃〜20℃
収穫時期 7月〜8月
保存方法 適湿常温 
すいか 単位は上段を除き100g当りmg(mg/100g) 日本食品標準成分表より
構成物質 熱量(Cal) 水分g タンパク質g 脂質g 炭水化物g 灰分g
摂取目安 2500 60 70 400
生・果実 39 89.6 0.6 0.1 9.5 0.2
無機質 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛 マンガン
摂取目安 4000≧ 2500 1000 350 1000 10 10 1 4
生・果実 1 120 4 11 8 0.2 0.1 0.03 0.03
ビタミン A(カロテン) A(レチノール) B1 B2 ナイアシン B6 B12 C D
摂取目安 0.7 1.5 1.5 15 1.5 0.0024 100 0.005
生・果実 0.83 0.069 0.03 0.02 0.2 0.07 0 10 0
ビタミン E K 葉酸 パントテン酸
摂取目安 10 0.07 0.25 7
生・果実 0.1 0 0.003 0.22
脂肪酸 飽和 1価不飽和 多価不飽和 コレステロール
摂取目安 750≧
- - - 0
食物繊維 水溶性 不溶性 食塩相当 硝酸窒素
摂取目安 10(g)≧
100 200 0
摂取目安 : 普通活動成人男子の目安 (女子、少年、活動状態により加減)
病気   適用薬剤              殺菌剤ページへ
青枯病 土壌消毒(クロルピクリン) 接木台木 輪作 地下水位を下げる 
菌核病 ベンレート水和剤 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 ベルクート水和剤
疫病 ジマンダイセン水和剤 Zボルドー水和剤
褐斑細菌病 カッパーシン水和剤 ビスダイセン水和剤
果実汚斑細菌病 カッパーシン水和剤 ビスダイセン水和剤 Zボルドー水和剤 キノンドー水和剤 
つる枯病 ベンレート水和剤 ジマンダイセン水和剤 ロブラール水和剤 スミレックス水和剤 ダコニール1000 
炭疽病 ダコニール1000 ストロビーフロアブル ベンレート水和剤 ベルクート水和剤 ビスダイセン水和剤
ジマンダイセン水和剤 オーソサイド水和剤 キノンドー水和剤
うどんこ病 ストロビーフロアブル ベルクート水和剤 モレスタン水和剤 トリフミン水和剤 バイレトン水和剤 カッパーシン水和剤
べと病 ビスダイセン水和剤 ジマンダイセン水和剤 オーソサイド水和剤 キノンドー水和剤
 
害虫 適用薬剤                            殺虫剤ページへ
ハダニ類 マラソン乳剤 オサダン水和剤 テデオン水和剤
タバココナジラミ
オンシツコナジラミ
ハスモンヨトウ
ヨトウムシ トアローCT エスマルクDF
コナガ トアローCT エスマルクDF
アオムシ トアローCT エスマルクDF
オオタバコガ エスマルクDF
アブラムシ類 マラソン乳剤 アドマイヤー水和剤 スミチオン乳剤 アルバリン顆粒
ネコブセンチュウ ネマトリンエース 土壌消毒(クロルピクリン等)
アザミウマ類 スミチオン乳剤
ミナミキイロアザミウマ アファーム乳剤 アタブロン乳剤 アドマイヤー水和剤
タネバエ
ナメクジ カタツムリ類 ナメキット
コガネムシ類幼虫 ダイアジノン粒剤
スジブトホコリダニ
ケラ ネキリムシ類 ダイアジノン粒剤

2007年栽培

8/4

8/11




害虫益虫写真

菌核病

アブラムシ

ウリハムシの表面食害  
新たな地球儀完成

4月28日
  購入苗をポットに移植 圃場の整うまで育苗

5月8日
  定植 黒マルチとシルバーテープ貼り付け(地温、除草と害虫除け)

5月31日
  つるが活発に伸び始める 

6月7日
  トンネル両側が茎葉で埋まる

6月9日
  着果

7月13日
  初収穫 受粉日5月31日(43日目) 11kgの大玉

8月4日
  約8kgの形のよい大玉

8月11日
  大きさ色々です

4/28

5/8

5/31



栽培とメモ帳



苗を購入する時は接木苗を必ず選んだほうがよいです。家庭菜園では購入株の数もそう多くはありませんので。最近は接木苗で販売している種苗店が多いので(価格は比較的安く 200〜300円)容易に手に入ります。但し、種類は限られているので店頭に無い場合は種から育苗する必要があります。その場合接木は比較的易しい?ので接木(台木は普通かんぴょうに呼び接木)に挑戦してみるのもよいでしょう。但し台木の種は通常ホームセンタや一般的な種苗店では販売されていないので、通信販売の種苗店から購入することになります。また台木と穂木の相性もあると思いますので同じ種苗店でそれらを聞いて購入したほうがよいと思います。

野菜の中では広い面積(5m×5mで5〜7株)が必要ですが、栽培期間が5ヶ月位と短く、収穫後の秋冬野菜の計画ができます。当然の事ですがこの場合直まきでは遅すぎる場合がありますので、種まき育苗は予め進めておき、整地や施肥、マルチング等が整い次第定植します。

4月末に定植するとして、4月に入ったらpH調整と堆肥、肥料、水分を施し定植畝に黒マルチで覆い地温を上げておきます。資材でマルチの上にビニールトンネルをすると地温の上昇効果とともに初期生育がよく天候不順による病気の予防にもなります。出来ればトンネルを完全密封しておくと効果は上がります。

定植位置を決めマルチを×にカッターで切り、根鉢の上面を埋めないように浅く植えつけます。定植位置から半径15cm〜25cmの円周に沿ってカッターで5〜6ヶ所マルチを切っておきます(マルチ下の空間熱の逃がし)。又は、半径15p〜20pの円周上に川砂を置きます。気温が上がりマルチ下の熱風で株元が高温にさらされるのを防ぐ事ができます。

コンパニオンプランツとして其処にマリーゴールドを植えると良いとされるが(土壌害虫防除)、草丈が高いものは不適です。ただし、効果は比較できないので解りませんが、試みた所では違いは見いだせませんでした。定植後はトンネルの密封は禁物で、裾を10〜15cm開けるか、両端開口部を開放しておきます。

トンネルをしたままで約30〜40日生育させます。株元の整理(不要の脇芽摘心など)をして、株当り4〜6本のツルを伸ばします。伸ばすツル数は栽培密度により変化させますが、一株当たりの果実数は5果を目標とした。親蔓を5〜7節で摘心し子蔓のみを伸ばして一蔓着果すると生育がそろいやすくなります。初期の株元の整理を怠ると後々蔓の整理が困難になり、強いて行うと重要な蔓をも傷つける結果にもなり、また株元の風通しも悪く各種の病害虫の被害のリスクが大きくなりますので怠りなく進めます(経験上から)。

虫が(特にハチ)飛んでいないようでしたら受粉作業が必要に成ります。近年蜂などの受粉昆虫は少なくなりそれを期待することは非常に困難なことになっています。特に梅雨時ともなれば受粉作業の効果も無駄になることも多いので、なるべくトンネルをかけたままで受粉作業をすると効果が上がることもあります。
着果日から5日ほどして果実がピンポン玉くらい(4〜6日)になり着果が確実になったら当日に印をつけて置きます。直径2o位のビニール被覆鉄線を、長さ1mに切り、着果実の付近に地面から60p以上出るようにやや斜めに地面に突き刺し、その先端に色違いのテープか糸、毛糸などで目印を付けます。色は5種類あれば十分と思います。±2日で一色とすると20日間はカバーできますから、二番果も、という場合には元に戻すことで。

それから約40日後が収穫日の目安となります。(受粉日からですと約45日後ごろですがその年の気温や晴天日によって調整)ツルが込み合ってきたころ(一番花収穫期)ツル先に自然着果したやや小さ目な果実が見えるようになりますが、株元を見て葉やツルの状態が良いときはそのまま育て収穫果とします。株元の葉に黄化、病気が見られ凹んだ状態の場合は、その果実に流れが期待できないので栽培を終了します。

収穫時期が近づいたら鳥害防止のためのネットなどを使用して防ぎます。ネットは最低でも1.5mの高さを確保し、ツルがネット絡まないようにします。
また近年獣害の被害のほうが厄介なことになっています。特にハクビシンさんは潜ったり飛び越えたり、手先も器用で防御方法も鳥害の対策とはけた違いの重装備が必要となってきています。奴ら?は収穫適期も確実で正確な本能にも感心しています。

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炭疽病 (糸状菌)

炭疽病

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